個展 錬金術師の資料室
※最新情報、当日の様子についてはtwitterに掲載します。
個展名:錬金術師の資料室
日時:2021/2/13 (土)〜3/7(日) 8:30〜18:00(月曜定休)
場所:三叉灯(下北沢)HP
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5丁目36−14 1階・3階
(3階が特設会場。3階にない品は1階で販売予定。)
下北沢南西口より徒歩3分

STORY
ー 1907/2/13 ー
一昨々年に大往生で祖父が亡くなったのだが、思っていた以上に資産が多く相続や分配に時間が掛かった。私は祖父の所有していた建物の処分を任され、地方から東京へやってきた。
元々は地方で江戸時代の始めに成り上がった豪商の家系だったのだが、武士との取引が中心だったため武士の衰退と合わせて、江戸の中期には商売も落ちこんでいたらしい。
それでも、幕府との付き合いがあり維持していたが明治維新で幕府と共倒れしてしまったのだという。
東京にあった建物は、江戸へ寄った際の住居兼商談室のようなものだったと聞く。
こじんまりとした建物の他にも少し離れた所に蔵があり、元々は商材等の保管に使っていたらしいが、近くに大きな蔵を建ててからは使われていなかったらしい。
大きな蔵は商売を畳んだときに売却されてしまったが、ここは個人所有のため残されていた。
蔵には遺産整理の際に立ち寄った親族によって値踏みされ目ぼしい物は持ち去られたようだが、大きな金にはならないが質の良い道具や雑貨がたくさん残されていた。
嬉々として荷物を漁っていると壁面に扉がある事に気付く。
家具に紛れて分かりづらくなっているのと、開きづらい工夫が施されている。
隠し扉なのだと気付き、思い返すと確かに室内が外見より一回り狭い。
なんとか扉を開くと扉の先の地面にはホコリが積もっており、長い間未踏の領域だった事がわかる。興奮しながら先に進むと階段になっており三階まで上る事が出来た。
三階には鍵が掛かっていたが、預かっていた鍵のうち用途不明だった鍵を差し込み回すと難無く開く事が出来た。
扉を開くとそこには見慣れない物で溢れていた。
古くて異国の空気を纏い、怪しく難解で奇妙な物たち。
好奇心を唆られた私はそれが何なのかしばらく籠り切りで漁り続けた。
どうやら錬金術と呼ばれる西洋で研究されていた学問の資料や材料らしい事がわかった。
つづく
昨年(2020年2月)の様子。「郵便物保管室」という個展をしました。
今年も同じように展示室全体を改装し、テーマに合わせた部屋にします。
特に大きなガラス張りは必見で、朝、昼、夜の雰囲気が大きく変わります。

ご案内
■会場の3階までは階段になります。幅的に一方通行のため、混雑時は譲り合ってお願い致します。
※3階に置けなかったもの、傾向の違うものは1階で販売しています。
■室内には販売物以外にも様々な物があり、割れ物も多くあります。
そのため、大きなお荷物、リュック等は入り口の荷物置き場に置いてください。
また、入り口に消毒液を設置しますので、手指の消毒にご協力お願い致します。
■会場は、いつもは1階でコーヒーを買って休憩する場所でもあります。
会期中特定の日(最初の土日)はご利用できませんが、それ以外はコーヒーも楽しんでください。
■今回に限り会場で写真を撮ってもOKですが、
「他の方が写らないこと。」「観覧の邪魔をしないこと」を何卒お守りください。
新作・出展作品は出来次第写真を上げていきます。お楽しみに。